第14回(2003年7月08日)

梅雨空と青い庭

 

春先のウキウキした気持ちを黄色い庭がよりいっそう夏の庭作りの準備へと駆り立ててくれるのは毎年の事ですが…。
気がつくと梅雨を迎えたこの季節はわが家の庭は、すっかりジャングル!!そして黄色で始まった庭がいつの間にか青い庭へと替わっています。
本当にどこに足を踏み込ませたら良いものかと戸惑ってしまう程うっそうと茂った緑です。そして梅雨空のしっとりとぬれた緑の中に青い花ばかり…。

梅雨空の気分が暗くなりがちな季節に、雨の日こそきれいに映える紫陽花が絶対に必要と思い18年前ここに住み始めた時に一番最初に植えた植物です。

 

特別な紫陽花でも何でもなくごくごく普通の青い花です。それから切り花にして楽しんでいるうちに根が出てきてしまうのでついついそこいら辺に挿していくうちに庭の廻を囲むように増えて、今日のような梅雨空の日の気持ちを安らげてくれます。

春先の気持ちをウキウキとさせてくれる黄色い庭ももちろん好きですが、こんな季節の青い庭がなんとも言えずついついボーッと眺めてしまっています。

 

紫陽花の他に咲いている青い花はそう多くはないのですが、アニスヒソップといつの間にか増えてしまったメドーセージ、それから紫色のシソの葉がアクセントになっています。

そんな庭に、少しばかりの雨はもろともせず忙しそうにミツバチがせっせと蜜を集めに来ています。そんなミツバチの姿を写真に撮りたいと思ったのですが、とっても動きが速くて私の腕ではカメラにうまく収める事が出来ませんでした。

アニスヒソップと、メドーセージの花の蜜からはどんなにいい香りのはちみつが出来るんだろうとクマのプーさんではないですが、蜂の後をつけてはちみつをちょっとなめさせていただきたい!!!と本当に思ってしまいます。

 

 

そんな季節にはカーテンも紫陽花柄にして楽しんでいます。ダイニングキッチンにある出窓はカフェカーテンを替えてその季節を楽しむようにしています。
昔の日本の住まい方にあった床の間の掛け軸代わりのようなものでしょうか?



 

 

床の間を持てないわが家の住まいではこの出窓がそのかわりのような気がします(あまりに違いますが…)春先一番の黄色い庭にあわせミモザ柄のステンシルをしたカフェカーテンや、5月は菖蒲柄のステンシルにしたりハーブやオリーブ柄だったり、これから迎える夏には梅雨明けと同時に海のデザインのものに替えていくつもりです。

キッチンクロスを利用してただただクリップで下げるだけのハーブ柄のものやチェック柄と組み合わせたキッチンツールをデザインしたもの、秋冬用の木の実や雪の結晶のステンシル…こうして書き出しても書き出しても数えきれないほどのカフェカーテンがあります。

 

そのほとんどが木綿のローン地のものが多いのでたたんでしまえばたいした量ではないのでどんどん増えていってしまっています。そしてサイズや形はほとんどが同じものです、というのは思いついた時にいつでもすぐステンシルが出来るようにカーテンを縫う時は一度に何枚も縫ってしまっています。
新しい布ですので糊落としも面倒にならないようにカーテンに縫う前に布地の状態で一度洗濯機にかけて洗ってしまいます。

そして、本当は何だかうっとうしい気がしてあんまりカーテンは好きではなく大きな吐き出しの窓にはほとんどカーテンを下げている事がありません。だからここの出窓だけがカーテンらしい物がかかっているところなのです。

せっかくこんなにすてきな四季のある地に住んでいるのですからどんな季節も肌で感じて暮らしていけたらなって思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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